カラム

YMC-Triart SIL

YMC-Triart SILは、有機シリカハイブリッド充填剤を充填したカラムで、順相モードに加え有機溶媒/水系移動相を使用するHILICカラムとしても有用です。一般的な無機のシリカゲルカラムよりも化学的な耐久性に優れています。

仕様
基材 有機シリカハイブリッド
粒子径 3 µm, 5 µm
細孔径 12 nm
使用pHレンジ 2~8
USP Class L3
製品の特長

非特異的吸着が小さく良好なピーク形状

アミダイト試薬の分離

近年、注目されている核酸医薬の原料となるアミダイト試薬について、Triart SILで分析しています。有機シリカハイブリッドのTriart SILは、表面極性が小さく非特異的吸着が抑制されるため、一般的な無機のシリカゲルカラムと比較してテイリングが小さく、良好なピーク形状を示します。

Column 5 µm, 12 nm
250 X 4.6 mmI.D.
Eluent n-hexane/ethyl acetate/triethylamine (50/50/0.1) for dT
n-hexane/ethyl acetate/triethylamine (25/75/0.1) for dG
Flow rate 1.0 mL/min
Temperature 25°C
Detection UV at 285 nm


アミダイト試薬の分取精製

Triart SILを用いたアミダイト試薬の負荷検討例を示します。分析サイズのカラム(内径4.6 mm)において、20 mg負荷できることが確認できました。セミ分取カラムに換算すると、内径20 mmでは約380 mg、内径30 mmでは約850 mg負荷できることになります。
Triart SILはピーク形状が良好なため、高純度・高負荷量で分取精製が可能です。

Column YMC-Triat SIL (5 µm, 12 nm)
250 X 4.6 mmI.D.
Eluent n-hexane/ethyl acetate/triethylamine (50/50/0.1)
Flow rate 1.0 mL/min
Temperature ambient
Detection UV at 285 nm
Sample DMT-dT-CE Phosphoramidite

親水性相互作用クロマトグラフィー(HILIC)分離にも有効

セチリジン塩酸塩

Column YMC-Triart SIL (5 µm, 12 nm)
250 X 4.0 mmI.D.
Eluent acetonitrile/0.04 M H2SO4 (94/6)
Flow rate 0.75 mL/min
Temperature 25°C
Detection UV at 230 nm
(日本薬局方記載条件)

※出荷時の封入溶媒はn-ヘキサン/2-プロパノール(99.5/0.5)です。水系移動相の使用にあたっては溶媒の混和性に注意してください。