充填剤

有機シリカハイブリッド系充填剤
YMC-Triart

YMC-TriartおよびYMC-Triart Prepは、有機シリカハイブリッド基材を用いた分取HPLC用充填剤です。卓越した耐久性の充填剤で、アルカリ洗浄も可能です。また、機械的強度にも優れているため、繰り返し充填を行っても粒子の破損がほとんどありません。
化学的、機械的耐久性の高いYMC-Triart Prepは長期間使用することができ、コストパフォーマンスに優れています。

ラインナップ

製品名 粒子径
(µm)
細孔径
(nm)
炭素含有率
(%)
使用pH範囲
Triart SIL 3, 5 12 - -
Triart C18 20 1-12
Triart C8 17
Triart Prep SIL 7, 10, 15, 20 12 - -
Triart Prep C18-S 20 2-10
Triart Prep C8-S 10, 15, 20 17

Triart Prep Bio200 C8

10 20 14
製品の特長

有機シリカハイブリッド基材

Triartはシリカゲルのシロキサンネットワーク構造にアルキル鎖を導入した有機シリカハイブリッド粒子を基材としています。この粒子は、シリカ系充填剤の優れた分離能・機械的強度とポリマー系充填剤の耐アルカリ性を兼ね備えています。さらに、フローリアクタ技術を応用した新規造粒技術を確立したことにより、微粒子の少ない均一な粒子製造が可能となりました。精密に制御された均一な粒子径と平滑な粒子表面、シャープな細孔径分布を有するため、優れたピーク形状や分離再現性が実現されます。

優れた化学的耐久性

Triartは、有機シリカハイブリッド基材に緻密な表面修飾を施し、卓越した耐久性を実現しました。トリフルオロ酢酸を含む移動相での分取精製や、アルカリ洗浄が要求される場合でも長寿命で、コストパフォーマンスに優れています。

酸性条件 (pH 1, 70°C)

カラム性能評価
Column 10 µm, 12 nm, 250 X 4.6 mmI.D.
Eluent acetonitrile/water (60/40)
Flow rate 1.0 mL/min
Temperature 37°C
Detection UV at 254 nm
Sample n-butyl benzoate

アルカリ性条件 (pH 11.5, 50°C)

Column 10 µm, 12 nm, 150 X 4.6 mmI.D.
Eluent 50 mM triethylamine in methanol/
50 mM triethylamine in water (20/80)
Flow rate 1.0 mL/min
Temperature 50°C
Detection UV at 254 nm
Sample caffeine

繰り返しのアルカリ洗浄が可能

試料の繰り返し注入によりタンパク質などが充填剤に吸着すると充填剤の保持能が低下します。タンパク質が吸着した充填剤の再生にはアルカリ洗浄が有効です。従来のシリカゲル基材の充填剤ではアルカリ洗浄に対する耐久性に問題がありましたが、Triart Prepは耐アルカリ性に優れているため、アルカリ洗浄を繰り返して実施することも可能です。

試験条件

Column 50 X 4.6 mmI.D.
Eluent A) water/TFA (100/0.1)
B) acetonitrile

26-36%B (0-3 min), 36%B (3-4 min), 26%B (4-7 min)

Flow rate 1.0 mL/min
Temperature 25°C
Detection UV at 280 nm
Injection 30 µL
Sample insulin (10 mg/mL)

優れた機械的強度(再充填テスト)

Triart Prepはシリカゲル基材の充填剤と同等以上の機械的強度を有しているため、可動栓カラムへの再充填を繰り返しても充填剤粒子の破損がなく、カラム圧力の上昇が認められません。

カラム圧力の変化

充填条件
Packing material YMC-Triart Prep Bio200 C8 (10 µm, 20 nm)
Column size 100 X 50 mmI.D.
Packing pressure 6.5 MPa
カラム性能試験
Eluent methanol/water (85/15)
Flow rate 50 mL/min
Temperature ambient

再充填による充填剤形状の変化

分析から分取への容易なスケールアップ

分取用充填剤Triart Prep C18-S (10 µm, 15 µm, 20 µm) の分離選択性は、分析用のTriart C18 (1.9 µm, 3 µm, 5 µm) と同等です。このため、分析で設定された条件から分取へのスケールアップを容易に実施できます。

  1. Oxytocin  (MW 1,007)
  2. Met-Enkephalin  (MW 574)
  3. Leu-Enkephalin  (MW 556)
  4. Neurotensin  (MW 1,673)
  5. γ-Endorphin  (MW 1,859)
  6. β-Endorphin  (MW 3,465)
Column 150 X 4.6 mmI.D.
Eluent A) water/TFA (100/0.1)
B) acetonitrile/TFA (100/0.1)
20-40%B (0-20 min)
Flow rate 1.0 mL/min
Temperature 37°C
Detection UV at 220 nm
Injection 10 µL (0.167 mg/mL)