カラム

イオン交換カラム
Accura BioPro IEX

Accura BioPro IEXは、フリットを含む接液部をバイオイナートコーティング処理したカラムハードウェアを採用し、非特異的吸着が極めて小さい親水性ポリマーに強アニオン交換基を導入したBioPro IEX担体を充填したカラムです。
非特異的吸着が抑制されるため、プレコンディショニングが不要で分析効率が向上し、良好な再現性が得られます。また、高感度でシャープなピーク形状、キャリーオーバーの低減や定量性の改善も期待できます。
核酸などの吸着性成分の分析に最適です。

ラインナップ

  基材
粒子径
(μm)
イオン交換基 使用pH
範囲
カラム材質
Accura BioPro IEX QF 親水性ノンポーラスポリマー  3, 5 -CH2N+(CH3)3 2-12  バイオイナートコーティングステンレス
Accura BioPro IEX SF -CH2CH2CH2SO3-
製品の特長
  • 核酸など吸着性成分の特性解析や品質管理での分析に有効
  • 初期吸着を抑制するためプレコンディショニングが不要
  • 耐腐食性により高塩濃度の移動相でも使用可能
  • 微量分析に適した内径2.1 mmや高分離分析に有効な150 mm長のカラムサイズをラインナップ

低吸着で良好なピーク形状

カラムハードウェア素材の異なる同一担体のカラムで、オリゴ核酸を分析しました。
PEEK製カラムでは吸着が認められますが、Accuraでは初回注入時から安定したピーク面積で良好なピーク形状が得られています。
Accura BioPro IEXは、吸着しやすい核酸についても、プレコンディショニングを行わずに分析可能です。

Column 5 µm, 100 X 4.6 mmI.D
Eluent A) 20 mM Tris-HCl (pH 8.1)
B) 20 mM Tris-HCl (pH 8.1) containing 1.0 M NaClO4
25-40%B (0-15 min), 40%B (15-20min)
Flow rate 1.0 mL/min
Temperature 60°C
Detection UV at 260 nm
Injection 4 µL (5 nmol/mL)
Sample 21mer RNA

高分離分析に有効な150 mm長カラムをラインナップ

一本鎖RNA(アンチセンス鎖)と二本鎖RNA(siRNA)を、カラム長の異なるAccura BioPro IEX QFで分析しました。
核酸の分離においては、イオン交換モードでもカラム長が長いほうが分離が良好になる場合があり、この例においても150 mm長で最も分離度が大きくなりました。Accura BioPro IEXは、核酸の高分離分析に有効な150 mmのカラムもラインナップしています。

1. antisense strand
2. siRNA duplex

Column Accura BioPro IEX QF (5 µm)
Eluent A) 20 mM Tris-HCl (pH 8.1)
B) 20 mM Tris-HCl (pH 8.1) containing 1.0 M NaClO4
Flow rate 0.5 mL/min
Temperature 60°C
Detection UV at 260 nm
Injection 8 µL (each 5 nmol/mL)

プラスミドDNAの分析にも有効

Accura BioPro IEX QFでプラスミドDNAを分析しました。トランスフェクション効率が高いSC体と、効率低下の原因となるOC体やL体を良好に分離できています。

Column Accura BioPro IEX QF (5 µm), 100 X 4.6 mmI.D.
Eluent A) 20 mM Tris-HCl (pH 8.5)
B) 20 mM Tris-HCl (pH 8.5) containing 1.0 M NaCl
77%B (0-1 min), 77-85%B (1-15 min)
Flow rate 0.4 mL/min
Temperature 25°C
Detection UV at 260 nm
Injection 1 µL (50-65 µg/mL)
Sample (SC) pUC19 plasmid extracted from E. coli (2686 bp)
Sample (OC) pUC19 plasmid digested with nicking
endonuclease Nt.BspQI
Sample (L) pUC19 plasmid digested with restriction
enzyme BamHI