YMC-Triart シリーズ

Triart シリーズは耐圧100 MPaのUHPLC用カラムもラインナップしています。1.9 µm粒子の高い分離能により、短いカラムを用いた高速分析に有用です。有機シリカハイブリッド粒子による高い耐久性はもちろん、高耐圧によるさらなる高速化・高分離化が可能です。

技術資料

製品の特長

Triartシリーズ 1.9 µmカラムは短いカラム長で高い分離能が得られます。また、流速を上げても分離能が低下しないため、超高速分析に有用です。

横軸; 線速度（カラム長を空保持時間(t0)で除した値、値が大きいほど流速が大きい）
縦軸; 理論段高さ（カラム長を理論段数で除した値、値が小さいほど分離能が高い）

高極性から低極性の医薬品6成分の分析について、分離を維持したまま分析時間1.5分の超高速分析を達成しています。

医薬品混合物の超高速分析

Eluent	A) 10 mM CH₃COONH₄-CH₃COOH (pH 5.5) B) acetonitrile
Detection	UV at 254 nm
Temperature	30°C
Injection	2 µL

Triartシリーズ 1.9 µmカラムは、極めて高い分離能を有しているため、ペプチドマッピングなど構成成分が複雑で分離が難しい試料の分析に有効です。

ペプチドマッピング

Column	YMC-Triart C18
Eluent	A) water/TFA (100/0.1) B) acetonitrile/TFA (100/0.08) 5-40%B (0-15 min) for a single column 5-40%B (0-30 min) for two coupled columns
Flow rate	0.4 mL/min
Temperature	70°C
Detection	UV at 220 nm
Injection	10 µL for a single column 20 µL for two coupled columns
Sample	Tryptic digest of Bovine Hemoglobin
System	Agilent 1290

Triartシリーズは粒子径によらずピーク形状や選択性が同一であるため、HPLC⇔UHPLCのメソッド移行が容易です。粒子径5 µmのカラムから1.9 µmのカラムに移行することで簡単に分析時間を9分の1に短縮することができます。

Column	A) water/formic acid (100/0.1) B) acetonitrile/formic acid (100/0.1)
Temperature	40°C
Detection	UV at 240 nm
Injection	1 µL (5 µg/mL)
System	Agilent 1200SL