YMC-Triart Bio C18は、有機シリカハイブリッド基材のワイドポアC18カラムで、ペプチドやタンパク質、オリゴ核酸などの分離に適しています。充填剤の疎水性が低いため、通常のC18カラムでは保持が大きすぎる場合の短時間分析にも有効です。
仕様 | |
基材 | 有機シリカハイブリッド |
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粒子径 | 1.9 µm, 3 µm, 5 µm |
細孔径 | 30 nm |
使用pHレンジ | 1~12 |
USP Class | L1 |
分子量1,859から76,000までのペプチド・タンパク質について、細孔径30 nmのTriart Bio C18とTriart Bio C4、細孔径12 nmのTriart C18でピークの半値幅を比較しています。分子量が10,000以上になると、C18(12 nm)では半値幅が増大してピークがブロードになりますが、ワイドポアカラム(30 nm)では高分子量のタンパク質でもピーク形状が良好です。 分子量が10,000以上のタンパク質では、細孔径30 nmのワイドポアカラムが適しています。
Column | 150 X 3.0 mmI.D. |
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Eluent | A) water/TFA (100/0.1) |
Flow rate | 0.425 mL/min |
Temperature | 40ºC |
Detection | UV at 220 nm |
Injection | 4 µL (0.1-0.5 mg/mL) |
Sample | γ-Endorphin (MW 1,859), Insulin (MW 5,733), |
分子量22,000のペプチドであるヒト成長ホルモンを、細孔径30 nmのTriart Bio C18、Triart Bio C4、細孔径12 nmのTriart C18で分析しています。タンパク質など分子量の大きい化合物では、分子が十分に拡散できるワイドポアのカラムが有効です。また、この分離例では、官能基(充填剤のリガンド)が長いTriart Bio C18の方がTriart Bio C4よりも近接ピークの分離が良好です。
Column | 150 X 3.0 mmI.D. |
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Eluent | A) water/TFA (100/0.1) |
Flow rate | 0.425 mL/min |
Temperature | 40ºC |
Detection | UV at 220 nm |
Injection | 8 µL |
Sample | Human growth hormone (0.1 mg/mL) |
Triart Bio C18は、ギ酸を添加した移動相条件でも優れたピーク形状が得られるため、LC-MSでの高感度分析や構造解析に有効です。
Column | 150 X 3.0 mmI.D., 150 X 4.6 mmI.D. |
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Eluent | A) water/formic acid (100/0.1) |
Flow rate | 0.425 mL/min for 3.0 mmI.D. |
Temperature | 40ºC |
Detection | UV at 220 nm |
Sample | Human growth hormone (0.1 mg/mL) |