分取LCシステム

可動栓式分取カラム DAD

可動栓式分取カラム DADは、シリンダ可動が下降式のため充填剤のカラムへの詰め替えを容易に行うことができる、経済性、耐久性、再現性に優れた自動自己充填型の可動栓カラムです。
特注仕様のDAU(シリンダ可動が上昇式)、DAR(カラム回転式)も含め、ラボスケールからパイロットスケール、さらに生産スケールのHPLC可動栓カラムまでご提供しています。

ポイント
  • 自己充填によりカラムの検討コストを削減
  • 充填ベッドの常時加圧による優れたカラム性能と耐久性を実現 (Axial Compression Technology)
  • スラリーポートの採用により、ゲルの投入から加圧充填まで閉鎖系で操作が可能
  • 簡便かつ安全な操作で高性能なカラム充填が可能
  • 防爆仕様に対応

製品の特長

常時加圧により空隙の発生を防止

可動栓式カラムは、分散させたスラリーをカラム内に投入し、シリンダで加圧することで均一な充填ベッドを形成します。 シリンダで加圧された充填ベッドは均一で高密度に充填され優れたカラム性能を実現します。また、充填ベッドはシリンダにより常時加圧されているので、カラム内での空隙の発生を防止する効果があり、カラムの耐久を向上させ、長期カラム寿命を実現します。 (Axial Compression Technology)

スラリーコンテナを利用することで閉鎖系充填操作を実現(オプション)

スラリーコンテナは、タンクとラインを循環させることにより充填剤を分散させ均一なスラリーを作成することができます。また、スラリータンクは調整したスラリーを、バルブ切り替え操作だけで簡単にカラム内へ投入することができます。そのため、スラリー調整からカラム内へのスラリー投入までの一連の操作を閉鎖系にて実現できるために非常に安全で衛生的です。

充填の自動化により再現良く充填が可能

下図は、φ50の可動栓カラムを使用して、充填剤の充填を繰り返し行ったデータです。理論段数およびテイリングファクタともに初期性能と同等の結果が得られています。

分析から分取へのスムーズなメソッド移行

φ4.6分析カラムからφ50可動栓カラムへのスケールアップ例を以下に示します。
本分取例では、分取スケールにおいても分析スケールと同様な分離を完全に再現していることが分かります。