YMC-Triartのメタルフリーカラムは、金属の影響を受けやすい配位性化合物などに有効です。カラムハードウェアの内側(接液部)がPEEK、外側はステンレスの二重構造により、UHPLCでも使用できる高耐圧を実現しました。
| カラムハードウェア内側 | PEEK | 
|---|---|
| カラムハードウェア外側 | ステンレス | 
| フリット素材 | PEEK | 

金属配位性化合物は、ステンレスなどの金属と相互作用し、ピーク形状不良の原因となることがあります。配位性のあるリン酸基を有するヌクレオチドの分析において、メタルフリーカラムではステンレスカラムと比較して良好なピーク形状が得られています。金属配位性化合物の高感度分析にLC/MSを用いる場合にも、ピーク形状の良好なメタルフリーカラムは有効です。


| Column | YMC-Triart C18 3 µm, 50 X 2.1 mmI.D.  | 
              
|---|---|
| Eluent | 5 mM HCOONH4 | 
| Flow rate | 0.21 mL/min | 
| Temperature | 25℃ | 
| Detection | UV at 265 nm | 
| Injection | 1 µL (10 µg/mL) | 
下図では、通常システムとステンレスカラム、通常システムとメタルフリーカラム、メタルフリー化システム*とメタルフリーカラム、この3種の組み合わせでヌクレオチドの分離を比較しています。
        通常システムとステンレスカラムの組み合わせでは、リン酸基が3つのATPは吸着が強く、溶出していません。通常システムのままカラムをメタルフリーに変更することでATPの検出が可能となり、ADPのピーク形状が改善しています。さらに、メタルフリー化システムに変更することで、ATPのピーク形状も大きく改善しています。
        カラムはもちろんのこと、システムの配管などをPEEK製に変更することで、ピーク形状を改善することが可能です
        。 

*メタルフリー化システム: サンプルループ、ニードルシート、インジェクタ-カラム配管にPEEKを使用

| Column | YMC-Triart C18 3 µm, 50 X 2.1 mmI.D.  | 
              
|---|---|
| Eluent | 5 mM HCOONH4 | 
| Flow rate | 0.21 mL/min | 
| Temperature | 25℃ | 
| Detection | UV at 265 nm | 
| Injection | 1 µL (10 µg/mL) | 
*配管内側がPEEKのMarvelXTM PEEK-Linedステンレススチール配管キットを使用することで、
        配管を高耐圧のまま簡単にメタルフリーに変更することが可能です。
MarvelXはIDEX Health & Science LLC の登録商標です。