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医薬製造プロセスの画期的な生産性向上に向けた連続クロマトグラフィー技術を用いたペプチド医薬量産設備の検討開始ならびにワイエムシィによるペプチスター第三者割当増資引受について

2021/01/26

 ワイエムシィ株式会社(以下、YMC)(本社:京都市下京区、代表取締役社長:山村 隆治)、ペプチドリーム株式会社(以下、ペプチドリーム)(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:リード・パトリック)、およびペプチスター株式会社(以下、ペプチスター)(本社:大阪府摂津市、代表取締役社長:亀山 豊)は、ペプチド医薬品量産設備の精製工程における生産性を大幅に向上する「連続クロマトグラフィー技術」を導入することを目的に、三社での検討を開始致しました。また、YMCは、かかる目的のために、2020年11月30日 付でペプチスターの第三者割当増資を引き受けました。

 昨年初めより3社にて、YMCグループChromaCon社(スイス チューリッヒ)が開発したラボスケール連続クロマトグラフィー装置(商品名:Contichrom CUBE)を使用し、ペプチド医薬原料を用いた検証を行ってきた結果、精製工程の生産性が大きく向上する結果が得られたため、ペプチスター本社工場に同設備を導入し、更に量産設備の導入を検討することとなりました。

 量産設備の導入に際しては、同じくYMCグループYMC Process Technologies社(米国 マサチューセッツ州)が開発した工業スケール連続クロマトグラフィー装置(商品名:Contichrom TWIN MCSGP)をベースとして、今後、特殊ペプチド向けに共同で最適化及びGMP対応検討を行います。

 特殊ペプチド医薬品は、抗体医薬品と低分子医薬品の利点を併せ持つ最新の有望医薬品として注目されていますが、ペプチドリームは、その開発段階の効率を高める世界でも画期的な技術を有し、グローバルに大手製薬会社との共同開発などを進めています。また、ペプチスターは、ペプチド医薬品の研究開発型受託製造会社としてオールジャパンの技術の粋を集めて設立されました。

 YMCの画期的な連続クロマトグラフィー技術は、抗体医薬、核酸医薬などのいわゆるバイオ医薬品分野で、既に世界レベルの大手製薬会社や大手CDMO(医薬品受託製造開発企業)と共同研究を進めています。

 YMCは、今般両社と協力して当社の新技術をペプチド医薬品分野にも適用しその製造コストを抑えることで、今後、広く、世の中の病気に苦しむ人々に普及していくことを願って、今回の共同研究に臨むこととしたものです。


【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社ワイエムシィ 管理本部 三浦
〒600-8106 京都市下京区五条通烏丸西入醍醐町284番地
Tel:075-342-4510 Fax:075-342-4511

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