受託精製サービス
SMB (Simulated Moving Bed、擬似移動床) 式分取クロマトグラフィーは、複数のカラムを接続し、サンプルの注入箇所、分取箇所を切り替えることで疑似的に固定相を移動相と逆方向に移動させて分取を行う手法です。単カラム法と比較して、効率よくカラムを使用でき、移動相もリサイクルすることで溶媒の使用量を削減できるなど、コストパフォーマンスに優れているため、キラル化合物、糖、ペプチド、天然物などの分取精製に適しています。
EPA精製についてSMB法にてシミュレーションを実施した例を示します。単カラムの分取精製と比較して、SMB法では生産性が約1.5倍向上し、なおかつ溶媒使用量を約1/10に削減することができます。
Column | YMC-Omega 10 μm, 250 X 20 mmI.D. |
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Eluent | methanol |
Flow rate | 20 mL/min |
Temperature | ambient |
Detection | UV at 210 nm |
Sample | EPA (エイコサペンタエン酸エチル, 4 mg/mL) |
Injection | 2 mL |