テクニカルインフォメーション

キラル化合物のSFC高速メソッドスカウティングと分取へのスケールアップ

迅速に分離メソッド開発を行うためには、メソッドスカウティングが有効です。
Alcyon SFC CSPカラムによるメソッドスカウティングを用いたフラバノンの分離メソッド開発、および分取へのスケールアップ例を紹介します。

3μmカラムを用いた高速メソッドスカウティング

Alcyon SFC CSPのショートカラムを用い、6種類のカラムと3種類の移動相を組み合わせたメソッドスカウティングを行うことで、短時間で適切な分離条件を見つけることが可能です。

Column Alcyon SFC CSP
3μm, 50 X 3.0 mmI.D.
Eluent A) CO2
B) modifier
10-50%B (0-1.67 min)
Flow rate 1.275 mL/min
Detection UV at 220 nm
Temperature 40℃
Back pressure 13.8 MPa (2000 psi)
Sample 1.0 mg/mL
Injection 0.7 μL

*Cellulose-SJは5 µmを使用

条件の最適化と負荷量の検討

スカウティング結果より、条件の最適化を行います。グラジエント条件からアイソクラティック条件に変更する場合は、最初のピークが溶出する移動相条件からmodifire比率を5-10%下げて検討します。 分離条件を最適化した後、カラムサイズや負荷量など分取へのスケールアップ検討を行います。

Temperature 35℃
Detection UV at 220 nm
Back pressure 13.8 MPa (2,000 psi)

分取精製

SFCでは超高速分離でも優れたピーク形状が得られるため、分取精製においても高純度かつ高回収率で目的物を精製することができます。高速分離に加えスタッキングインジェクションを利用することで、高効率かつ省溶媒・低コストの精製を実現します。

分取SFC条件
Column Alcyon SFC CSP Amylose-C
5 μm, 250 X 20 mmI.D.
Eluent CO2/ethanol (80/20)
Flow rate 60 mL/min
Temperature 30℃
Detection UV at 280 nm
Back pressure 15 MPa (2180 psi)
Injection 1.5 mL (20 mg/mL)
分取HPLC条件
Column CHIRAL ART Amylose-C
5 µm, 250 X 20 mmI.D.
Eluent n-hexane/ethanol (90/10)
Flow rate 20 mL/min
Temperature ambient
Detection UV at 220 nm
Injection 3 mL (20 mg/mL)
Column : 250 X 20 mmI.D. SFC HPLC
Fr.1 Fr.2 Fr.1 Fr.2
光学純度 (%ee) >99.9 99.8 >99.9 99.7
回収率 (%) 94.5 95.6 95.7 93.7
生産性* (mg product/hr) 340 344 172 169
分画液量 (L solvent / g product) 0.39 0.57 1.15 2.88
溶媒消費量 (L solvent / g product) 2 7

*生産性について、HPLC分取は9 minごと、SFC分取は2.5 minごとにスタックインジェクトした場合で計算。