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No.7 ピーク形状の異常


HPLCで比較的よく起こるトラブルにピークのテイリングやピーク割れなどのピーク形状の異常があります。
このような問題を解決するためには、原因を的確に判断する必要があります。原因の多くは、カラムや溶離液の選択など分離条件が適切でないか、あるいはカラムに隙間が発生しているなどのカラムの異常と考えられます。ここでは、どちらに原因があるのかを確認する方法を紹介します。

最も簡単な方法は、カラムに添付されているカラム検査成績書に記載の「出荷検査条件」によりカラムの性能を試験することです。この試験においてピーク形状に異常がなければ、分離条件が適切でないためにピーク異常が起きていると考えられます。溶離液などの分離条件を再検討する必要があります。

一方、前述の試験においてピーク異常が認められた場合にはカラムに異常があると考えられます。カラムの洗浄(カラムへの不純物の蓄積が予想される場合)や、交換が必要です。カラムの劣化による分離時のトラブルを未然に防ぐために、定期的に一定の条件でカラムの性能を試験することをおすすめします。

ワイエムシィではお客様が購入カラムの性能を試験するときの利便性を考慮し、主な製品のカラム検査成績書には試料濃度も含めたすべての分析条件を記載しています。